「記録」と「記憶」の違い
家系図作成というと、昔の情報ばかりに意識が行きがちですが、今の情報も同じくらい調べるべきです。戸籍を始め、今残っている情報というのはあくまで過去の「記録」です。もちろん、古い記録に関しては、今この瞬間にも消えてしまっている可能性がありますので、その道しるべになる戸籍情報、そして直系の家系図を一刻も早く作ってください。
そして、それと同じくして、「記憶」も消えうるものだということをしっかりと認識しましょう。今知り得る情報は、ご先祖様と同じ時代を過ごしたことがあるかもしれない人の「生きた情報」であり、その情報からは単なる記録では分からない、より細部の人となりを読み取ることができます。
「記録」と「記憶」は同時進行で取り組む必要があるのです。
「記憶」が無くならないうちに
昔の情報を知っている人が亡くなってしまうと、その瞬間に「記憶」が無くなります。まだ何かしらの情報を得れた場合は、記録として残りますが、そうではない場合は、「無」になってしまうのです。
「灯台下暗し」ではないですが、今いる親族から直接お話しを聞くことも大切にしてほしいと思います。その人には当たり前のことでも、初めて聞く人間にとってはとても新鮮な情報だったりします。ぜひこの機会に親族の方に昔の話を聞く時間を作ってほしいと思います。