戸籍調査で知っておくべき用語集

改製原戸籍

法律の改正によって書籍変更が行われることを言います。今までの戸籍が新しい書式で作りかえられる一連の流れを「改製」を言い、改製前の戸籍を「改製原戸籍」を呼びます。

再製原戸籍

戸籍が災害などによって焼失した場合や消失のおそれが考えられる時には、戸籍を再製します。戸籍を再製した場合の元の戸籍のことを「再製原戸籍」と呼びます。再製された戸籍と、それ以前の戸籍の内容は同じです。

家督相続

戸主を新たに別の者に引き継ぐことを言います。

分家

分家とは、家に属する家族が、その家から分離して新たに家を設立することを言います。このとき、元々属していた家を「本家」と呼び、 分家するためには本家を統率する観点から、戸主の同意が必要とされました。

絶家

戸主が死亡したことなどにより家督相続を必要とするが、相続する人物がいないため、家が消滅することを言います。廃家は戸主の意志が反映されますが、絶家は不可抗力により生じます。

隠居

隠居とは、家の統率者である戸主に家督を譲ることを言います。

廃家

廃家とは、戸主が他の家に入るために、元の家を廃することを言います。一家創立によって戸主になった者は自由に廃家できましたが、家督相続により戸主となった者が廃家する時には、裁判所の許可を必要としました。

一家創立

一家創立とは、戸主の同意がないために入籍や復籍の拒絶をされた者や、入るべき戸籍が無い者が、新たに家を作ることを言います。

廃絶家再興

廃絶家再興とは、廃家・絶家した家を、縁のある親族などが戸主となり再興することを言います。

戸籍筆頭者

戸籍筆頭者とは、各戸籍の一番初めに記載される人のことを言います。

戸主

戸主とは、一家の代表者を指します。戸主権を持ち、家族を統率、扶養する義務がありました。戸籍筆頭者と違い、非常に強い権限が与えられていました。

女戸主

女戸主とは、原則男性とされていた戸主を、女性がすることを言います。

入夫婚姻

入夫婚姻とは、女戸主をしている妻の戸籍に夫が入る婚姻方法を言います。婚姻後に妻がそのまま戸主を続けるか、夫が新たに戸主となるかは任意とされていました。昭和22年に廃止されています。

婿養子縁組

婿養子縁組とは、結婚と同じくして妻の親と養子縁組を行うことを言います。夫は妻側の戸籍に入ることになるので除籍します。入夫婚姻とは異なり、女戸主以外と行う事ができます。

離籍

戸主の同意なしに結婚・養子縁組した家族を家から排除すること。離籍は戸主の権利ですが、未成年者と推定家督相続人は離籍することができません。

復籍拒絶

家族が戸主の同意なしに結婚や養子縁組して他の家に入った場合、新たな家までは元の戸主の権限が及ばないため、離籍をすることができません。しかしその後離婚・養子離縁をした場合、通常は復籍して元の家に戻ることになりますが、その際戸主は復籍を拒絶することができます。※この場合、復籍拒絶された者は一家創立を行います。

転籍

本籍を別の場所に移すことを言います。戸籍内の全員が一緒に転籍することになる。他市町村へ本籍を移した場合、それまでの戸籍は除籍になり、移動先の市町村で新戸籍が編成されます。

で分籍

一人だけ戸籍を分けることを言います。その際、分けた当人が戸籍の筆頭者になります(その際に本籍地も設定できる)。

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